皆さん、こんにちは。キャリア大学学長のじんじみんです。
今回のコラムは「複数内定は必要か?」です。こちらは人事担当の中でも回答が別れる質問かと思いますが、結論からお伝えすると僕は複数内定は”取るべき”という立場です。理由は人間の”確証バイアス”の影響にあります。
一般的に学生は1,2社に対して肯定的な(半ば盲目的な)感情を持ってしまいがちのため、意識的に内定を複数並べることで出来るだけフラットな判断に近づけるためです。
確証バイアスとは?
確証バイアスとは”認知バイアス”の一種です。認知バイアスとは、自分の思い込みや周囲の環境などによって無意識のうちに合理的ではない判断をしてしまう心理現象全般のことです。そして今回の確証バイアスとは、自分がすでに持っている先入観や仮説を肯定するため、自分にとって都合のよい情報ばかりを集める傾向のことです。つまり自分の考えを支持する情報ばかりが目に付いてしまうのです。
特に内定を取得する前にこの傾向が強くなるため、①1,2社に対する憧れのみが増していく→②1,2社しか受けない→③内定取得後にバイアスから覚め、他の企業も見とけばよかったと後悔する、と言った流れはよくあることなのです。
最後に
確証バイアス自体は仕方ない事ですが、上記のような後悔を避けるために、自身がある程度興味を持っている企業であれば内定を取得後に最終判断をする、といった方法を僕はおすすめします。また必ずしも内定を取得出来るわけではないため、そういった不合格のリスクを避けるためにも複数内定を狙いに行くことは必要な行動だと思います。
以上、簡単なコラムでした。
次回は、最終的な意思決定をフラットにするうえでの方法、については次のコラムでご紹介します。
コメント